劇団四季の「ライオンキング」の感想
劇団四季の「ライオンキング」を観に行ってきました。
四季のミュージカルを見たのは、小学生のときだから、もう何十年も前のことになります。その時は「キャッツ」でした。面白かった。はじめての四季、はじめてのミュージカルに興奮したのを覚えています。
で、久しぶりの劇団四季、「ライオンキング」はというと、
たしかに舞台セットや、演出は面白いところもあるのだが、いま見るとなんか古っぽい感じがした。伝統芸能をみているような感じ。
どういうことかというと、確かにクオリティの芝居だと思うんだけど、いまの客にはもうあまりピンとくるものではないのではないかということだ。
見ていて、「ああ、そんなんだ~」、と遠くから人ごとのように傍観している感じ。
その芝居に自分がまきこまれていく感じが全然おこらなかったのね。
これがライオンキングだ!どうだ!という提供側の自負みたいなものは見えるけど、いま見てもあまり新鮮じゃないのです。歌もおどりもね。
ブロードウェイで大ヒットした作品を演出やセットや楽曲も含めて全部買い取るという四季のやり方、大いに成功したんだろうけど、そんな大ヒット作も、今の客として見ると、あんまりピンとくるものではなかったのです。
いまの日本の演劇には、ほんとにお客さんに寄り添った上演が少ないようにおもう。お客さんの反応をほっといて、これは鉄板ですと従来のやり方に固執にしているように思えるのはぼくだけだろうか。